おしらせ・トピックス

News

社内報インタビュー vol.5 – 横西恵佑

2017年07月18日

株式会社アイデンに、2014年の春、技術生産部組立課を希望して1人の青年が入社してきた。現在、同部署に所属しつつIWSのサポートに奮闘している、横西恵佑だ。

組み立ての魅力に惹かれ、アイデンへ

県立工業高校出身の横西は、電気科で制御盤の組み立てを学んだ。この技術を活かせる仕事をしたいと考え、就職活動を始めた矢先に出会ったのが、アイデンだった。組み立てのやりがいや楽しさを知っていた横西は、迷わず技術生産部組立課の求人に応募した。

技術生産部では一点物の制御盤を扱っており、客先によって異なる仕様に対応する必要がある。電気の知識はもちろん、図面の読解力も重要になり、高校までの知識では、到底太刀打ちできるような業務内容ではなかった。横西は、先輩たちから様々なことを教えてもらいつつ、より実践的なノウハウを蓄えていった。身につけた知識と技術を活用し、徐々に自分で判断ができるようになるにつれ、横西は自身の成長を実感することができた。そして、入社半年後には、念願の組立課に配属されることとなる。

初めて1人でやり遂げた達成感

組立課に配属され、しばらくは先輩たちの仕事について回り、勉強を続けた。配属から2か月後、課長から「次の仕事は1人でやってごらん」と言われ、横西は初めて1人で大きい制御盤を組むことになった。

「もし、納期に間に合わなくなりそうだったら、誰かサポートをつけるから」と、課長は気遣ったが、横西は「絶対に1人でやり遂げてみせる」と心に誓ったという。

毎日必死に組み立てに取り組み、気づけば夜遅くなっていたこともある。それでも、任されたことへの責任感と、組み立て作業の楽しさに、横西は夢中になって仕事を続けた。時折、横西の近くを通りかかった先輩たちは、そっとアドバイスをくれたという。

横西は、悩み、考えながら、毎日制御盤と向き合い続けた。そして遂に、納期内に仕上げることができたのだ。

「1人で組み立てられた!」

その時の達成感は、今でも忘れることができない。組み立ての魅力を改めて感じた瞬間だった。

慢心が仇となる

1人で制御盤を組み立てられるようになり、横西はその後も順調に仕事をこなし、自信をつけていった。しかし、その自信が油断を招いてしまう。

横西は、部品を破損させてしまうミスや、細かい仕様の変更に気づかないことなどが、だんだんと増えていった。そして、電線の色を間違えたまま組み立てを進めてしまい、ほとんどやり直さなければならなくなるという大きなミスを犯してしまった。

救われたエルダー制度

「この仕事、向いていないのかもしれない……」。

自信をなくし、落ち込んでいた横西を救ったのが、エルダー制度の専属の先輩、組立課主任の舟田だった。それまでは、工程の関係であまり接する機会がなかったのだが、ちょうどこの頃から一緒に仕事をする機会が増え、休憩時間にも話をすることが多くなっていった。横西は、当時抱えていた不安を舟田に打ち明けた。舟田は親身になって相談に乗り、横西を励ましてくれた。仕事に対する姿勢、見えないところでの努力……。舟田から学ぶことはたくさんあった。そうして彼と言葉を交わしていると、次第に心のモヤモヤが晴れていき「もう少し頑張ってみよう」と思えたのだった。もし、舟田に出会えていなかったら、横西は今もアイデンにいたかどうか分からないという。現在では、横西自身がエルダー(先輩)の側に回っている。

「後輩たちが成長する姿を見ることが楽しみです」。

先輩から受け継がれた技術や経験を、次世代に繋いでいく。そんな橋渡し的な役割を、今、横西は担うようになった。

リーダー的な存在になれるように

現在、横西は組立課に所属しつつ、IWSでの新規案件でサポートを行っている。IWSの課長は、横西が入社した時、組立課長を務めていた落合だ。落合は、工程の流れや物品管理、人員配置などを取り仕切っている。世話になった落合をはじめ、設計担当者らの負担を少しでも軽減できればと、横西は日々、作業の効率化に向けて試行錯誤している。

「皆さんの負担を少しでも軽くすることができるよう、ゆくゆくはリーダー的な存在となることが目標です」。

そう力強く語る横西は、今後も自身の夢を叶えるべく歩み続けていく。